台風15号被害の爪痕

 久しぶりに関東に上陸した台風15号。ニュースで渋谷の街路樹が倒れた映像を見たりしていましたが、自分たちの山でも同様なことが起きてしまいました。たまたま視察のアテンドがあり、作業メンバーと一緒に周遊道を案内していたところ、周遊道の約半周あたり、尾根から北向き斜面側に少し下った場所にある、コナラの大木が根ごと引き倒れた状態に。

























 胸高直径が54㎝、樹高がおおよそ20mが簡単に倒されていた状況にただただ唖然…。足場などの周辺の安全を確認し、とりあえず状況を簡単に記録していて感じたのは、以外に根張りが浅く、広がりが少ないこと。それに比べ地上部の幹や枝張りがしっかりしているので、強風をモロに受ければもたないかも…と思ってしまった。

























 風倒木は結局ここだけで済むわけがなく、ナラ、サクラがドミノ倒しのようになった所、単独で倒れている場所等含め、6箇所が確認でき、周遊道上にあり枝が折れて振下がっていて危険と思われる立木も数本確認できた。

























 今回の被害を地形や土壌、台風襲来時の現地の風向きなど調べ、今度の森林整備活動に役立てるためのデータを作ることが出来ると思っている。同時に安全にこれらの風倒木を処理しなくてはならないのと、莫大な量の材をなんとか有効に利用できないか?ということも考えなくてはならない。なんとなく「リアル林業」の状況になってきた……。